斗罗大陆之淫神传承（1-10完 番外1）

blue233

私は、君の馬鹿みたいな夢を聞くのが好きだった」

　組員総勢八千人に届く、東日本屈指の暴力団である『集英会』。
　その傘下の平林組の若い構成員である山田は、いつも飲んでいる薄汚い安酒場で、いつも向かい合って飲んでいる男性が突然、そう切り出した。

　山田は日本人男性における二十代の平均ほどの身長をした、細身ながら筋肉のついた美形の青年だ。
　常に軽薄な笑みを浮かべ、肩肘の張る空気とは無縁な雰囲気を持っており、それも相まって女性には非常にモテる。
　安い酒で嫌な酔い方をしていることを自覚しながらも、山田はその男の言葉に耳を傾ける。

　男は、こんな薄汚い安酒場に似つかわしくないような男だった。
　チンピラ上がりの貧困生活の山田だってひと目で高級とわかるような服を身に纏い、酒を呷るにしても落ち着いた仕草で、いつも先に潰れるのは彼の方だった。
　非常に聞き上手で、こんな人間は仕事も上手いのだろうと思わせる、まさしく『紳士』という言葉に似つかわしい男だった。
　体つきにも余計な脂肪が存在せず常に背筋が真っ直ぐに伸びた、理想的な歳のとり方をした男である。

「今は色々と、そう、変わっていこうとしている時代だからね。
　かつて、私は……男は、社会において頂点だったのに。
　君の語る夢物語と、そうかけ離れた存在ではなかったというのに」

　いつもは山田が男に対して一方的に夢物語を語りかけるだけで、男はそれをニコニコとした笑顔で聞くだけだった。
　正直なところ、聞いていても面白い話ではない自覚がある。

　あの女を快感に鳴かせたい。
　その女を服従させたい。
　いや、すべての女を良いように扱いたい。

　男子中学生でも見ないような幼稚な夢を口にする、成功体験による自尊心だけが膨れ上がった愚かな男。
　実際のところはちゃんとした自立心を持っていたり、山田に好意を抱かないような女性が相手ならば、山田の顔立ちがいくら整っていて、山田がいくら社交的であっても、全ての女性を良いように出来るわけがない。
　それでも、山田は女性が愛していた。
　それは犬好きの人間の言う『犬を愛している』によく似た、決して対等な存在とは見ていない上での愛玩生物へと向ける愛であった。
　そんな夢想を恥ずかしがることもなく語ることが出来る男が、山田というチンピラなのだ。

「生存のために男と女はともに社会を作り上げた。
　そこから最適化のために、男が女を支配する男権社会が出来上がった。
　それが人類の歴史とされている」

　クイッ、と。
　安物の酒を呷る男は、うつむきながらポツポツと言葉をこぼしていく。
　あくまで山田と男はこの安酒場でしか会うことのない関係で、山田は男のことを深く知っているわけではないが、それでも珍しい様子だった。

「……嘘っぱちだ、そんなもの」

　ガンッ、と。
　常に紳士然とした男らしからぬ乱暴な動作で、コップをテーブルへと叩きつける。
　組の若頭よりも迫力のあるその動作に山田は思わずビクリと震えるが、男はそんな様子も関係なしに次の酒を呷ってみせた。

「女は男に支配されるための存在ではないかもしれない……だが、男は女を支配するための生き物だ。
　女とは被害者であり、男とは略奪者だった。
　女を組み伏せ、股を開かせ、己の種を植え付け、その頭を押さえつける。
　それが男のあり方で、女のあり方だ。そうだろう？」
「お、おう……そうだよ、オッサン。なのに、女ってのは生意気なんだよなぁ。
　やれ、権利がどうだ、平等だどうだ、お前も働けだとか……」
「そうだ、思い上がっているんだよ。
　男の本来のあり方とかは、多くの雌を侍らせて食物を狩りに行かせる百獣の王である獅子の在り方なんだ。
　もちろん、弱い男はより強い男にすべてを奪われるがね。
　それでも、男の敵とは男であって、女とは支配するものであって、敵ですらない。
　敵でない相手に契約を交わす必要なんてないのに、女性の権利だなんて馬鹿な話だ。
　なのに、今は違う……哀しい現実だ」

　男もヒートアップしてきたのか、酒と口のペースが早くなっていく。
　こんな紳士でも色々とあるのだろう、と。
　山田は優しい目で空いたグラスにビールを注ぎながら、男の言葉を待つ。

「……したいとは、思わないかい？」
「あん？」
「強い女……いや、私としてはそんな『矛盾』した言葉を口にしたくはないが、とにかく、強いと称される女を服従させたくないかい？」

　ぐっ、と。
　その言葉に山田は酒を呷ってから答える。
　もちろん、答えは決まっている。
　山田はヤクザであり、すなわち社会のクズなのだから。

「そらぁ、そうだよ……俺はヤクザだぜ？　女を食い物にしておまんま食う男だよ。
　自分は部屋で寝っ転がって、コマした女を風呂に沈めた金で暮らしていくのがヤクザの下っ端だ。
　小遣いが欲しけりゃ別の女の部屋に行って財布を勝手に取り出して抜いてって、もっと欲しけりゃその女の無修正テープを街の裏ビデオ屋に売りつける。
　それがヤクザのシノギってやつさ」
「素晴らしい……いや、でも、今どきそんなヤクザ居るのか？」

　もちろん、全てのヤクザがそうではない。
　性風俗がヤクザのシノギの中心的なものだが、それだけで生きている人間は少ない。
　だが、山田は別だ。
　ちんぽの乾く隙もないほどの、女たらしと巨根で有名な山田なのだ。

「俺はそういうのを林の兄貴に……もう殺されちまったけど、その兄貴にそういうところを見込まれてこの業界に入ったんだよ。
　ヤクザじゃなくてAV男優だとか馬鹿にしないでくれよ、これが俺の生き方なんだからよ」
「いいや、弱い男から略取するのも男の華だが……やはり、本筋は女を貪り食らってこその男だ。
　だが、もう、そういう時代ではなくなっていくんだ。
　そんな予兆が色んな所に溢れている。
　だからこそ、君と居ると……楽しいな。
　君の夢物語は、あの頃の思い出よりもよっぽど強烈で、よっぽど単純で」

h4634135

好红红火火恍恍惚惚

倚栏听风雨

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xiaotu

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2942551482

这个真的是完整版的吗请问

1794325526

不错，又占了一个沙发

091711

果断回帖，如果沉了就是我弄沉的很有成就感

1794325526

错，又占了一个沙发

火炎焱燚123

谢谢谢谢谢谢谢谢6666

龙神淫

喵喵喵喵送给你看热热侧方